老人ホームで最期を迎えられる人は少ないと聞く。終末期は、医療行為が伴い、ホームではできないし、看護師だけではできないものもある。
 また、現在の介護保険法では、入院すると介護報酬がホームに払われなくなるため、いつまでも部屋をあけて退院を待つことができないようだ。
 入院しなければいけない状態の場合、自分では自分のことを決められない状態であることが多いだろう。したがって、元気なうちに自分の意思を明確にする必要がある。これは一般的に、リビング・ウィル(生前の意思)として論じられているが、延命治療の打切りという尊厳死の問題に限定されているように思われる。遺言書・信託などを利用して、もう少し広く自分の最期について決める必要があるように思われる。


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