企業が給料を上げられないのは、当然のことだ。
裁判官は、基本的に、給料は従業員の同意がなければ下げられないとする。
したがって、会社(事業主)は、給料をいったん上げたならば、それに拘束されてしまう。
逆に、給料は、上げなくとも、法律違反ではない。
給料を上げると、社会保険料の事業主負担も上がってしまう。
社会保険料が上がっていれば、給料が少し上がっても、従業員の手元に残るものは、少なくなる。
こうした状況の中では、給料を上げられないのは、当然のことだ。
もちろん、給料を上げないと、人手を確保できないということはありうる。
しかし、無人化は、今後さらに進むであろうし、従業員を使わなければならない仕事について、根本から見直してみる柔軟さが必要だろう。