ビジネスを、収益率だけで判断できるか?

  1. M&A

M&Aのサイトで、売り希望者と買い希望者とのやりとりを見ていると、収益率を中心に考えている人が多いと感ずる。
もちろんビジネスを評価する基準として収益率が重要だとは思う。

しかし、収益率だけで判断しようとする人に対しては、それだけでビジネスを続けていけるのだろうかとも考えてしまう。
代々続くビジネスは、収益率だけではなく、続けていく人の関心、興味、価値観などが必要だと思う。

生活ができるだけの収益があれば、それ以上は求めず、むしろ探究心が上回るということはある。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2019年04月02日 | Permalink

スモールM&Aを、どのようにとらえたらよいか?

  1. M&A

M&Aは、有人企業が対象だと思われる。
 人を使わなくともよい無人企業は、単に投資の対象であり、投資で完結するため、M&Aとは別の理解をされるだろう。

有人企業の場合、人を使う難しさがあるため、M&Aの対象となる。
 人を使うことが大変で、やめたい(譲渡したい)場合もあるし、人を採用しにくい(有用な人が見つけられない)ため、有人企業を買いたいという場合もある。

小規模のM&Aの場合、雇われている人が、現在の経営者(所有者)との縁が強く、M&Aが行われたとき、人の定着に問題を生ずる。
人の定着に問題があれば、結局、その企業の収益性を低く見積もることになり、M&Aの価格は非常に低くなる。

小規模のM&Aの場合、ビジネスモデルが確立していて、人の入れ替えも容易でないと、譲渡する側としては、満足のいく金額とはならない。

事業主を目指す人の中には、小規模のM&Aで安くビジネスを入手して事業を開始したいという人もあるだろうが、事業には何らかの難しさがあることが一般的であり、その難しさを理解していないと失敗する。
 同じようなビジネスの経験がないと、自信もって始められないことが多いだろう。
 譲渡したい人は、同業者への譲渡を考えないといけない場合が多いと思われる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年06月05日 | Permalink

スモールM&A

  1. M&A

ネット上に、多くのスモールM&Aのサイトがある。いろいろな案件が掲示されているのを見ると、時代の変化を感ずる。

しかし、自分の事業を持ち、スモールM&Aをしたい人の考えを聞くと、ネットで案件の豊富さが示されているものの、容易でないところも多いと感ずる。

買い手の側からは、ネットで示されている案件の苦労・難しさが、簡単には分からない。
 売り手の苦労・難しさを知る者としては、それがそう簡単に買い手にできるとも思えない。

売り手の側からは、事業の形(ビジネスモデル)が確立していないと(多くの買い手は、確立していないと見る)、買い手からは思ったほどの譲渡金額が示されない。
 事業用不動産のように、ロケーションの強みなどを判断することは難しい。

結局、よほどぴったりと希望が合わないと、契約は成立しない。
しかし、廃業以外に選択肢がなかったことと比べると、多くの案件が表に出てくることは、良いことだと思う。
また、いろいろな案件を見て、自分の事業を改めて見直すことには、役立つ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年02月19日 | Permalink