美術品を購入するときの考え方
美術品は、それほどたくさん購入することはできないのではないかと、最近考えている。
その人の経済力にかかる問題だと考える方もみえるかもしれないが、それだけではないと思う。購入しても保管しているだけということになりかねない。
美術品は、友人に近い存在であり、友人として付き合うためには、数に限界があると思われる。また、ひょっとすると、友人関係というよりも、結婚に近い関係かもしれない。重婚が認められるとしても、その数は、限定されるだろう。
美術品との関係は、結局、人間関係に近い。
友人として選び、付き合い、疎遠になることもあり、友人関係が途切れることもある。結婚に至ることもあり、離婚となることもある。
選ぶときは、よく研究もし、直感で判断することもあり、人間観察だけに終わることもある。
自分の好みがあいまいなときもあるだろうし、好みが変遷することもある。
好みではなく、実利を重視することもあるだろう。
しかし、人間関係が不可欠であることは、変らないだろう。