C1(13) 現世志向

 人は、現世において希望がもてない場合、来世はどうなると考える傾向があるように思われる。これは、宗教的な説明があるために、そのように考える傾向があるのか、そのように考えなければ人は生きていけないために、宗教的にもそれに沿った説明をするからなのか、このあたりは不明であるが、宗教と来世観は結びついたものがある。
 しかし、来世がどうなるかは確認のしようがないのであるから、現世志向を徹底するならば、今が大事であると言うべきだろう。
 「この世をおもしろおかしく楽しむのだ。」という考え方は、刹那的な響きがあるが、人間のたくましさであるように思われる。
 「天国でまた会おう。」とか、「今頃は、天国で会っている。」とか、いろいろな言い方があるが、どれもたくましさには欠けるのではないかとも思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年11月30日 | Permalink