C2(14) クラシック音楽
「クラシックの名曲・名盤」(宇野功芳著)の中で、交響曲ベスト・ナインが紹介されている(77頁)。
1 モーツァルト「ジュピター」
2 モーツァルト「第40番」
3 ベートーヴェン「エロイカ」
4 ベートーヴェン「第9」
5 ブルックナー「第8」
6 ブルックナー「第9」
7 マーラー「大地の歌」
8 ベートーヴェン「田園」
9 モーツァルト「プラハ」
野球の打順にならっているので、野球チームの打順についての理解がないと十分な理解はできないかもしれないが、ある程度、「なるほどね!」と思う。(私は、小学生時代はプロ野球が好きであったので、その頃の理解である程度のイメージをもつことができるが、現在は、サッカーの方がおもしろいと思っているので、物事を例えるときはサッカーを用いている。しかし、順に1つずつ並べようとするときは、野球でないと説明がむつかしい。)
それでは、アートについても、ベスト・ナインを組むとすればどうなるか。人それぞれにベスト・ナインを組むことはできるとは思うが、クラシック音楽のように、ある程度「なるほどね!」とはいかない。
これは、クラシック音楽が、時間の経過の中で順に演奏されるものであるため、多くの人にとっても共通したイメージができ上がるのに対し、アートは、一瞬で見ることができる反面、能動性を求められるため、共通したイメージができにくいからだと思われる。
このような制約はあるものの、アートについてもベスト・ナインを構成してみるのも、1つの試みとしておもしろいと思う。