D2(2) コレクター
コレクターは、それをすることが楽しくてしているのだから、他人がコレクションの内容をあれこれ言っても、意味がないと思う。
作品を見るとき、大きく言えば、次のやり方にまとめうるだろう。
(1)自分の感性で見て評価する。
(2)何らかの客観的価値(それが主観的なものであることもありうるが)を基準として見て、評価する。
(3)市場性のみを基準として見て、評価する。
しかし、コレクターは、誰でも、基本として(1)によっていると言うだろう。その上で、自分の考える何らかの客観的価値についてコメントするのではないか((2)の道)。
また、コレクターが作品を購入した時期とそのときの作家の評価状況を合わせ考えると、将来を含めた市場性も考えていることが推察されることだろう。
したがって、上記の(1)ないし(3)は、重なりあっているといえるだろう。