D3(2) 金融
金融は、あらゆる事象の根底にあるものだ。戦争も戦費の調達が大問題であり、金融が根底にある。むしろ金融こそ、戦争の仕方を左右すると言うべきだと思われる。
金融は、あらゆる事象の根底にあるがために、その全体を把握することは、容易でない。経験的にも、自分の理解が、真に現実の理解として誤っていないかを見定めることはむつかしいと思われる。
世の中には、専門家と言われる人たちが多く存するが、真に知識と経験を有する人は少ないように思われる。
世間では、「金貸し」は軽蔑される対象として扱われることが多いが、このような扱いは、金融に対する理解をむつかしくするために、予防線として張られているようにも思う。