0 美術の地図
美術に関する文章を読むとき、美術の地図があると理解を深められると思う。
美術作品を見るときにも利用して良いと考えているが、美術の地図は、あくまで仮説かもしれない。
高階秀爾監修「西洋美術史」に基づき、ロマネスク以降をサブノート形式でまとめた(0(1))。
また、暮沢剛巳の「現代美術のキーワード100」に基づき19世紀ヨーロッパのモダニズム以降をまとめた(0(2))。
さらに、松井みどりの「アート:“美術”が終わった後の“アート”」に基づき、ポストモダニズムを追加した(0(3))。
これだけでも、美術に関する文章を読んだときに、距離の方向を計る基点(燈台)となるだろう。
しかし、その後にさらに多くの文献を読み、記述されていない地域があることに気がつくだろう。美術の地図は、さらに展開していかなければいけない。
こう考えてきたが、あるとき、この進め方は、きわめて頭でっかちな方法なのかもしれないと気がつかされた。それがアペル展にあったアペルとの対話である(0(4))。