A5 日本語の特性

 日本語では、「○○(ある事柄)が尊重されている。」という言い方がなされることがあるが、英語では、「□□(主体)が○○を尊重する。」と書くことになるだろう。
 このことの意味は、英語では、□□(主体)と○○(ある事柄)との対応関係が明確であるのに対し、日本語では、○○(ある事柄)が前に出てきてしまい、□□(主体)が場合によっては不明確になることが生じるということだろう。
 日本語の場合でも、よく読めば、□□(主体)は明確であるという主張はありうると思うが、主体が拡散したり、ずれたり、誤解されることがありうるだろう。日本語では、主体の可変性が高く、このために文章において抽象化される傾向があると思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年11月30日 | Permalink