C1(2) 描くべきものが何かはっきりしているかどうか。

 描くべきものが何かはっきりつかんでいれば、後は、どのような手法によるかの問題となる。
 描くべきものが何かはっきりつかんでいないと、描きながら探し、どこかでつじつま合わせをすることになる。
 また、どこかからいくつかの材料を引っぱってきて、それをアレンジすると、それは描くべきものなのか手法なのかはっきりしなくなるだろう。
 描くべきものをどのようにつかむかは、体感であったり、思考であったり、人それぞれであろう。したがって方式化しにくいと思われるが、材料を客観的に並べ、描くべきものをつかむ道筋を明確にするべきと思う。
 ゲルハルト・リヒターの「アトラス」は、こうした道筋を明らかにするものと考える。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年11月30日 | Permalink