12 ロマン主義

(1)カスパー・ダーヴィット・フリードリヒ(1774ー1840)は、父が石鹸とろうそく製造職であり、10人兄弟の6番目に生まれた。

(2)ジョーゼフ・マラード・ウィリアム・ターナー(1775ー1851)は、父がロンドンの下町コヴェント・ガーデンで理髪店を営んでいたが、母がターナーが10歳ころから精神に異常をきたし、ついには精神病院で亡くなるという不幸に見舞われた。このためターナーは母のことをだれにも話さず、私生活全般について極端な秘密主義となった。しかし、20歳には絵でかなり稼いでいたし、24歳でイギリス美術界の中心的組織ロイヤル・アカデミーの準会員にも選任され、さらに26歳で正会員になるという異例の出世をした。

(3)ジョン・コンスタブル(1776ー1837)は、父が裕福な製粉業者であり、息子があとを継ぐことを願ったが、コンスタブルが23歳のとき、ささやかな年金を与えてロンドンに送り出した。両親は、画家になるなら需要の多い肖像画家をめざすよう現実的な忠告をしたが、コンスタブルは聞き入れなかった。

(4)テオドール・ジェリコー(1791ー1824)は、父が法律家であり、新興階層の裕福な家柄に生まれた。

(5)ウジェーヌ・ドラクロワ(1798ー1863)は、父が外務大臣や県知事を務めた政治家であり、振興階層の裕福な家柄に生まれた。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年11月30日 | Permalink