15 象徴主義

(1)ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828ー1882)は、父ガブリエーレがイタリアからの政治亡命者で、詩人で、ダンテ研究家だった。

(2)ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829ー1896)は、裕福な家庭に生まれ、美少年だった。幼いころから天賦の画才を示し、両親は息子の才能をのばすため、ロンドンに転居した。ミレイは、11歳で、ロイヤル・アカデミー始まって以来、最年少の学生となった。

(3)オディロン・ルドン(1860ー1916)は、生後2日目で里子に出され、家族や兄弟と離れて暮らすペイルルバードでの生活は孤独だった。ボルドーの学校での授業、親の勧めで始めた建築の勉学は、ルドンの心をつかむことはなく、ひとの石版画を写すことに夢中になった。

(4)ギュスターヴ・モロー(1826ー1898)は、父が建築家、母が音楽家で、経済的にも裕福だった。両親は、はやくから芸術を志した息子の将来に期待し、惜しみない愛情を注いだ。

(5)オーブリー・ビアズリー(1872ー1898)は、父が、体が弱く定職をもたず、母が気丈で美しくフランス語とピアノが堪能であった。母は、裕福な家庭で育ち、身分違いの結婚のためにこうむった経済的困窮の乗り切ろうと、家庭教師やピアノのレッスンで生計を立てていた。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年11月30日 | Permalink