21 青騎士 バウハウス
1(1)ワシリー・カンディンスキー(1866ー1944)は、幼い頃から水彩絵具で色そのものを扱うことに喜びを感じており、また、9歳でピアノとチェロを習いはじめ、美術と音楽は、生活の大きな部分であった。大学で法学と経済学を学び、国家試験に合格するが、自分に芸術家になる才能がないと悩んでいた。30歳のころ、印刷工場で働いていたカンディンスキーのもとに、大学講師の誘いが来てから、決心するに至る。
5(2)パウル・クレー(1879ー1940)は、7歳で最初にヴァイオリンを手にしたといわれ、ギムナジウム(高校)を卒業するころには、州立オーケストラに籍を置いてヴァイオリンを弾いていた。また、絵においては、幼少時からおのを現実的に正確に描くより、想像力をもって自由に形を生み出すことに興味をもっており、時にグロテスクなものも描いたが、祖母をはじめとする周囲は、それを止めることはなかった。