B7 2011年7月2日 セゾン現代美術館の展示作品に古さを感じてしまった。
この感覚は、清里現代美術館でも感じたものだ。
原因は、作品の片寄りにあると思われる。
1940年代後半から1960年代のアメリカにおける抽象表現主義の影響下にある、ネオ・ダダ、ポップ・アート、ミニマル・アート、コンセプチュアル・アートの作品は、それが色を伴ったものでも、全体的にくすんで見えてしまうからである。ほこりっぽさ、ざらつきなどを感じてしまう。
現代美術といっても、すでに多くの時間が流れており、1つのくくりにすることはできない、現代美術の中でも、上記に流れとは別に、具象絵画のスタイルをもつ新表現主義の流れもある。
さらに、自分と同時代の作品に見られる洗練と呼ぶべき現象もある。
現代美術の中にもいくつかの変化があるのに、その中の1部に集中して収集してしまうと、どうしても同時代性に欠けるように思う。