ビュールレ・コレクション
エミール・ビュールレ(1890-1956)が取得した作品の4分の3は、晩年の6年間(1951-1956)にコレクションに加わったものである(至上の印象派展2018の図録20-21頁)。
この時期のビュールレのコレクション対象は、既にある程度の評価を得ていた作品である。
作品選択が保守的とされている(図録24-25)。
ビュールレが、20世紀初頭の美術に手を広げたときも、パリで創造された芸術に限定している(図録26-27)。
また、第2次世界大戦後、急速に拡大していった抽象絵画に対しては、距離を置いていた(図録28-29)。
コレクションのあり方として参考になる。