デ・ステイル

デ・ステイルは、堅固な様式的統一性を誇った。
しかし、この芸術運動の内部では、しばしば意見が衝突した。
ドゥースブルフとモンドリアンの対立が著名である。
ドゥースブルフは、水平線と垂直線にのみよって構成されていた従来の幾何学絵画に、新たに対角線を導入した。
これに対して、モンドリアンは、水平線と垂直線によってのみ画面を構成するコンポジション絵画にこだわった。
対角線を導入するかどうかをめぐる対立から、モンドリアンはグループを離脱してしまう。
対角線をめぐる対立だけで離脱してしまうことには驚く。
私の感覚は、研ぎ澄まされたものではないということだろうか?


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2022年03月08日 | Permalink