自分(自社)の投資余力をつかむ
自分で何か新しいことを始めるとき、それをしていいのかを判断する必要がある。このことは、個人企業から大企業まで変わらない。判断基準も基本的には同じだと思う。
自分は、大企業ではないから、判断基準といった大げさなことは考えないという人もいるかもしれないが、投資余力と言えば、誰でも考えてもらえないだろうかと思う。
小さな企業からスタートして間違えることなく大きくしてきた人は、自分なりに余力をつかむ方法を見つけていると思う。
大づかみすると、担保とキャッシュフローだろう。
担保は、人それぞれで、ここでは詳しく述べないが、担保設定は、時間経過で見直す必要がある。事業に専念し、借入金の返済に邁進してきた人は、意外に忘れがちだと思われる。
キャッシュフローに関しては、個人企業に近い人は、ともかく仕事、家計、税金、投資など全てにわたり、表計算ソフトに落とし込む必要があると思う。個人企業に近い人ほど、この点に無頓着だと思う。規模が大きくなり、活動範囲が広がると、一覧表もなくて、どうするつもりなんだろうと心配になってしまう。
すべての入と出を一覧表にすると、それだけで、今どれくらいプラスなのかマイナスなのか分かる。当たり前のことを言っているとお感じかもしれないが、その一覧表をつらつら眺めてみると気がつくことが多い。仕事、家計、税金、投資は、全て連動していて、常にどれかを重視すると残りが影響を受ける。継続して発展しようとすると、誰もが、この4点に縛られ、簡単に身動きできないだろう。
キャッシュフローの一覧表をつくり、金融機関の掛け率を知れば、融資がどれほど可能か分かる。借入は利用しない人であれば、キャッシュフローの一覧表から貯蓄見通しは分かる。
こうして全体を把握してみると、企業を大きくしてきた人でも自分の立場が分かり、次を考えることができる。ただし、ここで大事なことは、自分の目標をどのように設定するかで、次を考えることができるかどうかが決まるということだと思う。