この世の地獄
人は、「地獄草子」や「六道絵」に描かれたような世界は空想のものだと思うかもしれない。
しかし、この世の地獄という言葉もある。死後の世界はイマジネーションの世界であり、あるともないとも誰も確かなことは言えないだろうが、現実に自分の近くで多くの不幸が起こっている。
不幸がなぜ起こるのかは、一概に言えないだろうが、何らかの因果の法則の上で起こるとは言えるのではないか。
前世の因果で関係するかどうかは全く不明であるし、「親の因果が子に報い」という言葉を乱用することはできないだろうが、少なくとも自分の行いが自分に影響するとは言えるのではないか。
自分の行為が原因で、何らかの不幸が起こっていて、この世の地獄ともいえる状況だとすれば、恐れるべきことだろう。