親子の豚さんの木彫り
以前、上海の国立美術工芸館で購入したことがある。
ガラスケースに、1つだけ置かれていた。売値は、付いていなかった。
ガイドさんを通じて、女性店員に、買えるものかと聞くと、女性店員は、わからず、責任者らしき男性が出てきた。
その男性は、開口一番、「これは、高いよ!」と言う。
いくらだとガイドさんを通じて尋ねると、「8万円」とのこと。瞬間、安い!と思うものの、「いくらに値引きしてもらえますか。」と尋ねる。こちらは、仲間を待たせているため、あまり時間がない。
その男性は、「ここは、国立の機関で、そんなに値引きはできない。でも、ラッキー7で、7万円!」とのこと。
即座に、購入を決定した。この交渉が良かったかどうかはわからない。
沈香木でできていると聞いた。たしかに独特な香りがある。
親豚は、自分の腰のあたりに子豚を乗せて、持ち上げている。親豚の顔よりも高い位置に、子豚の顔はある。
子豚は、自分の腰を持ち上げることに、まだ気がついていないが、いずれ気がつく。
親子は、共に、にこやか。
この姿こそ、代々続いてほしい気がした。