子供の巣立ち
進学・就職など、子供が親元から離れることの影響は大きなものがある。
仕事柄、いろいろな親子関係を見てきたが、親というものは、子がいくつになってもいつまでも子供だという感覚が残る。親子とはそういうものだと感じてきたし、そのことへの反省も自分なりにしなければならないだろうと感じてきた。
しかし、子供の巣立ちは、意外に気持ちの面で大きなインパクトがある。子供は、ときどきは帰ってくるから、まだ完全に巣立ったものではないという感覚もあるが、いや、もう巣立ってしまったのだという感覚もある。
子育ての期間は、大変だった(特に母親は)と思うが、子供が巣立つと意外に短かったという気持ちもある。
このような感慨は、経験してみないとわからないところであるが、これまで親から聞かされたこともなく、既に父母のない自分としては、どんな風に感じていたか尋ねてみたかったところである。