ファミリーをどこで感ずるか
家族は、子供が幼少のときから、独立するときまで、色々な段階がある。したがって、いつも一緒というわけにはいかなくなる。一緒にいるという団欒のみに価値を置くのではなく、家族のいる場所が別だとしても一体として感じられることを考えるべきだろう。
それでは、家族が一体であることを感じるのはどのような時だろうか。
各人が自分の役割を理解し、それを果たすことにより、全体として機能していることを実感することが必要だろう。その場合、何かの苦難があり、それに向けて家族が団結している場合もあるだろうが、そうした対象がはっきりしない場合もある。外に苦難があればまとまりやすいだろうが、そうでない場合が難しい。
しかし、あえて外に苦難を見出す必要はなく、平常時こそ家族の豊かさを実感すべきだろう。
家族の一員が自分の道を歩み始めることは、家族が新しい段階に入ったことであり、それだけでも豊かさと言って良いだろう。