学生時代の留学

 留学を扱った書籍によると、留学のスタイルとして、交換留学(1学年の間)と私費留学(期間は自分で決め、卒業まで予定することもある。)がある。
 留学については、多くの書籍があり、留学の効果についても論じられている。

 しかし、職業選択との関係まで踏み込んだ内容は少ないように思われる。また、採用する企業の側から見た留学のとらえ方についても、十分紹介されているとはいえないように思う。

 これは、日本では、留学はまだまだ少数者の生き方であり、留学の入口の議論が多いからだろう。
 日本の企業の活躍の場が国境を越えて広がり、日本企業の構成員も日本人だけでなくなり、企業の中でのコミュニケーションも日本語に限定されなくなると、学生時代の教育のあり方も当然に変わってくる。日本人も、日本企業に就職するだけでなく、世界中の企業が就職の対象となるならば、なおさらであろう。

 投資の世界では、日本にいても、日本企業だけでなく、世界中の企業の株式を買うことができる(もちろん制約があるが。)。お金は、国境を越えているということである。
 人も、国境を越えて生活するようになると、飲食物、サービスなども、日本以外のものとなる。そうなると、色々な物、サービスを世界的に比較することになり、教育についても同様に世界的に比較することとなる。
 これまでの日本の定番を見直すことも考えてみるべきだろう。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年08月05日 | Permalink