高校生時代の新しい取組み
留学を検討することは別に述べたが、それ以外にも考えるべきテーマはある。
日本語の理解という点では、高校生時代は、難解ではあるが論理展開や視点のすぐれた文章に取り組む時期だろう。
難解な文章が良いとは思わないが、難解ではあっても避けてはいけない文章もあると思う。
いろいろな文章に取り組む中で、自分なりの言葉の使い方、展開ができてくるだろう。
ただし、日本の国語の授業は、文学的要素を重視するからかもしれないが、特殊な文章を対象とすることが多く、ビジネスの中で使われる標準的な題材が少ないと思われる。このため簡潔で正確な文章や、論理展開のきちんとした文章を書く訓練が、正面から取り組まれていないように思う。こうした訓練は、各自が自分でやるべきこととされているように感ずる。
いろいろな人が社会にいる以上、読む文章は多様となる。しかし、書く文章については、少なくとも文章作法を系統的に教えるべきだろう。