高齢者の住まい

 特別養護老人ホームを筆頭として、要介護の程度によって、各種の住まいがある。
 私は、父も母も要介護の時期がほとんどなく、亡くなったため、その苦労をしていない。したがって、自分が介護を受ける場合を想定し、調べている。
 しかし、高齢者でも元気な人を対象とした住まいを含めてみても、自分で住んでみたいと思う所は、正直言って、ほとんどない。要介護の状態となったら、しかたがないかと思う所がほとんどである。自分でもそう考えるのだから、世の中の多くの人も、同じような思いなのではないかと思う。
 しかし、家族に負担をかけたくないと思うならば、元気なうちから、自分の住まいを考える必要があるのだろう。特に認知症については、自分では、わからないと思われるので、元気なうちから考えておくべきだろう。
 従来、介護の現場では、食事、排泄、入浴が三大事項であり、それに中心を置いて考えられてきたようである。これらができること自体、大きな実現なのかもしれないが、それだけが実現しても十分な満足となるのだろうかと考えてしまうのは、自分が要介護となったときを十分に想像できないからかもしれない。
 また、認知症高齢者のグループホームについても、共同生活をするということが十分に想像できないように思う。状況に応じて家事を分担しながら生活するということは、女性にとっては、ありうることかもしれないが、その経験のない男にとっては、ハードルが高いようにも思う。
 したがって、世の多くの男性陣は、親子関係、お嫁さんとの関係など、考えるべきことが、本来は多いと思われる。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年05月20日 | Permalink