岐阜大学教育学部付属小学校、中学校
小学校は、40人クラスが2クラス、中学校は、40人クラスが4クラスであり、私は、9年間、そこで過ごした。
入学は、完全な抽選で決められた。
中学2年の夏頃から高校受験を意識した授業も増えたが、それまでは、本当に良い意味で実験校だと思われ、先生方も意欲的で、先進的であり、自由だった。
小学校の理科の授業では、「100ミリリットルのアルコールと100ミリリットルの水を混ぜるとどうなるか。その理由はなぜか。」というような設問について、クラスの皆でディベートが展開された。
「体重計の上で、飛び跳ねないで、『うーん』と下に力を込めたらどうなるか」という設問から、年度始めの理科の授業が始まって、ほぼ1年間をいろいろな設問、ディベートで終えたときもあった。今でこそディベートという言葉は普通になっているが、当時は、そのような言葉はほとんどなかったと思う。
中学校では、平家物語を題材にした授業が続いたこともある。平知盛が出てくる場面は記憶に残っている。
小学校、中学校の9年間の学校が、今日の自分の根本を作ったことはまちがいなく、このような機会が与えられたことは、本当に感謝している。