本を持っていることに意味があるか?

 一通り読んだ本でも、改めて、あるポイントを決めて拾い読みをしてみると、ほとんど読んだ記憶がないということが多い。読んだ本は、知層(地層)になると言われても、実感できるかどうか心もとない。
 したがって、本を持っていても、何がどこにあるか不明のことが多い。最近では、本は売却して、スペースを取られないようにした方が良いという考え方もあるだろうと思う。
 しかし、弁護士として、普通の人よりは、本を抱えている自分の立場から言うと、本は本として持っていることの意味はあると考えている。
 本は、1つのアイコン(記号)のようなもので、中身はほとんど忘れてしまっていても、何かしら残っているものがある。本を書棚で並べ変えてみたり、グループ化してみたりすると、何か気がつくこともある。偶然でも開いて読んでみると、現在に関係することもある。自分の運を信じて、本を開いてみることは、発想の転換になることもある。
 自分の亡き後、本を残されても、遺族は迷惑かも知れないが、気になったところに付箋とメモをつけているので(決して多くはない)、のぞき見してもらっても良いかと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2012年10月17日 | Permalink