建築家が作った個人住宅の作品集を見て、思うこと。
建築家は、どうしても見栄えを重視すると思う。
もちろん、見栄えの良い家を求める人が多いからだろう。
しかし、生活感のない家を見ると、そこで何をするのだろうと思ってしまう。
また、その大きな家に、何人で住むのだろうと思ってしまう。
家族の構成は、時間とともに変化する。
子供は、独立していく。
配偶者を亡くして、一人で住まなければいけないことも想定する必要がある。
自分も出ていくこともありうる。
特別に設計した家は、他の人が利用しにくい。
大きすぎることもある。
冷暖房、掃除など大変だ。
大きな家に住みたいという人は、自分で設計したいと思う。他人が設計した家には住みたくないようだ。
大きな家は、空き家になると、壊されることが多い気がする。
結局、個人の住宅は、他の人も利用できるように設計されるべきだと思う。
家は、見栄えではなく、ある程度抑制された設計の中で、住む人が十分に利用することを考えるべきだ。