親心としての子への援助
子孫がお金に困ることがないようにしたいという親心がある。昔は、親が年をとったら、子からの援助を受けることはあたり前であったと聞くが、昨今は、親が子に援助する話の方が圧倒的に多いのではないだろうか。
この親心から、事業の承継を考えると、子に能力がないのであれば、事業を継がせるべきではないだろう。
子に社長を継がせたほうが全体の納まりが良いという考え方もあるが、子をサポートする番頭、同志がいないと、子には厳しい結果となるように思う。
子の将来のために、お金に困ることがないようにしてやりたいという目的ならば、財産の残し方を工夫する必要がある。単に与えるということではなく、自分の意向が汲みこまれた管理・運用の体制を作ることを目指すべきだろう。