財産を、いつ若い世代に手渡すか。
若い世代の人がまとまった財産を取得する機会として、相続がある。
親を早くに亡くした人ほど、早く財産を取得することになる。人生の中で、いつ相続を受けたかは大きなポイントだと思う。
現在、景気回復のために贈与税の免除が検討されているが、年配者の立場からは、もっと大きな視点で「贈与」を考えるべきだろう。
無償で与えるという面を強調するのではなく、お金の使い方として有効な使い方を考えるべきだ。意味もなくお金を蓄積するのではなく、自分以上に有効な使い方のできる者がいるようならば、チャンスを与えるべきだ。自分が抱え込むことがベストではないという度量をもつべきだ。
こうした考え方は、若い世代が子供に見えるうちはなかなか持つことができない。しかし、私自身仕事に就いた頃から、親は本当にありがたいスポンサーだったと思う。自分の裁量を大きく認めてもらえたことに感謝している。