バブルの教訓
量的緩和をしても、マイナス金利を採用しても、デフレから脱却できない。2パーセントの物価上昇を実現できない。
これは、経済の主要な参加者(プレイヤー)が、バブルに無理やり持ち込んでも、バブルは所詮バブルだという教訓を得ているからである。
多くのプレイヤーは、上がる見込みがあるからといって、それを追いかけても、どこかで破綻すると感じている。
したがって、あまり追いかけない。
これは健全な感覚だと思う。
同じように、人件費を上げることも、労働問題で苦労した経験がある経営者は、簡単には応じないだろう。
従業員の給与を上げても、またどこかで苦労すると感じている。
歴史は繰り返すというが、教訓は、かなり影響が残ると思われる。
世の中が教訓を忘れた人だけになったり、教訓が残っているときでも、さらにその上にまた新しい教訓を得る事態にならない限り、簡単には歴史は繰り返さないだろうと思う。