コレクションした物の運命
相続した人の間で、亡くなった人のコレクションした物をどうするかは問題となる。
亡くなった人が、大事にしていた物や気に入って集めた物でも、相続した人には困るものも多い。結果的に処分されることも多い。
相続した人は、整理する立場であり、どれを残し、どれを捨てるかの区分は、時間がかかって仕方がなく、とてもやりきれないだろう。
また、次に建物を利用する人にとっては、残されても仕方がない物は、処分するべきだという考えは十分ありうるだろう。
亡くなった人が集めたものも、お金にあかして買いまくっただけで、一度も使ったこともないもの、古くなり使いようがないものばかりだということもある。
相続した人が、亡くなった人が集めたものを時間をかけて1つずつ見て、ゆっくり、捨てるものは捨てていくという方法もあるが、整理する立場に立てば、まず大胆に処分しなければ、後が使いにくいのは、もっともだと思う。
結局、自分が集めたものは、次の世代には、このような感覚で対応されるのだろうと思う。
物の運命は、その人限りという面がある。
コレクションした物を、一家の共通基盤とするためには、本人が元気なうちから、子孫にも利用してもらって、楽しんでもらうしかない。
物は、共有で利用するしか、引き継がれない。