時間泥棒
ミヒャエル・エンデの「モモ」に灰色の男たちが登場する。灰色の男は時間の倹約を始めることを勧めるが、結果的には時間が盗まれていたと考える。
それは、近代において時間の節約をして得をするのは、個人ではなくシステムの側だとされる(NHK 100分de名著41ページ)。
時間泥棒と言うのは、いろいろな場面で想定できるが、私にとっては、長過ぎる本も時間泥棒の1人だと思える。
自分の時間を楽しみに使うように本を読むのであれば良いかもしれない。しかし、本を読むことで自分の行動を変えたいと言う場合は、長すぎる本は、理解するのに時間がかかり、行動に移す移せなくなってしまう。
長すぎるだけでなく、本の展開の仕方がよくわからない場合、後からその本を読み返して、参考になる箇所を見つけることが難しくなってしまう。
展開の仕方がわからない本と言うのは、問題をゴロゴロと転がしたように書いた本だ。
実用のためには、論理の展開が読み取りやすいこと、同位のものとして並べられるものが何かわかりやすいこと、が必要だ。