「やっとマネジメントに、専念できるようになった。」
これは随分前に、ある経営者の方から聞いた言葉で、印象に残っているものだ。その方の会社は、今では全国で展開する大きな会社になっている。
これを聞いたとき(今でもかもしれないが)、私は、まだ自分で行なわなければならないと考える、個人職人のような考え方だった。
しかし、この言葉を聞いて、マネジメントという言葉を意識するようになった。
マネジメントというと、専門書の世界であり、管理という色彩が強く感じられる。しかし、ドラッカーを読むと、チームとしての人間関係全般のことであり、書物の知識だけでなく、現場での体験としてのマネジメントを考える必要があることに気がつく。
マネジメントということを誤解したり、意識しないで行動している人が、意外に多いように感ずる。