会社関係、人間関係、近隣関係での付き合い方
国家間の外交のあり方に関し、情緒的な関係は、時に危険であることから、それを避けるために高坂正尭教授は2つの態度の大切さを伝えようとしていたと言う指摘がある(「不思議の日米関係史」あとがきに代えて)。
第1は、国際関係は、時に冷酷になるけれども、大体は冷徹に運営していけばよいので、深くつき合わず、それでいてお互いの立場や考えが通じればよしとするのが基本であろう。
第2は、歴史を現実から突き放し、今は昔のお話ととらえた上で、そこに表れた人間模様をエピソードとして楽しむ、というやり方である。
私は、弁護士として、国際関係についてコメントする立場になく、むしろ、大きな問題に踏み込むのではなく、現実の自分の前にある問題に取り組もうと考えている。
この2つの態度も、現実の自分の前にある問題に取り組むときに参考になると考えるので、書き留めた次第。