先祖の読んでいた本
父母がどのような本を読んでいたかは、生前は、書棚をちらりと見る程度しか知らなかった。
しかし、父母がそれぞれ亡くなった時に、遺品の整理をする際、じっくり見ることとなった。
どのような本を読んでいたかは、その人の考え方を知る一番の方法だと思う。自分が読んだ本の前の装丁の本があったりすると、先祖との共通点を感ずるし、本の装丁そのものも面白い。
父の書棚に、ピーター・F・ドラッカーの「現代の経営」(昭和41年11月1日 第71版発行)があり、前から読んでみようと思っていたため、驚いたことがあった。私が10歳の時に発行された本であり、その頃に父が読んだということは興味深いものだった。
また、先祖は、なぜ、このような本を読んでいたのかと考えさせられることもある。自分の嗜好を広げる機会ともなる。
このように感じたので、自分の書斎は、家族にはオープンにしている。本の持ち出しは全くの自由としている。
逆にどんな本が持ち出されたかは、家族を考えることにもなる。