立派な書斎をつくってもらえて、本当に良かったと感じている。
誰でも書斎を持てるものではないことは、わかっている。この点は、自分は恵まれていると感ずる。だからこそ、書斎の効用を強調したい。
書籍を置く棚は、どれだけあってもきりがない。
スペースの心配なく、書籍を保管できたことは、そのありがたみをあまり感じていなかったが、気がついてみると恵まれたことである。書籍を楽に取り出せたり、いろいろに並べ替えたりすることは、発想の源泉となる。
(しかし、読み取る側(子孫)からすると、書籍を置く棚は、厳選するべきだろう。)
書斎は、父親としての生き方、考え方を示すことができる場である。
格好の良い机や飾りがあることが、重要ではなく、どのような材料を書斎に置き、格闘したかが分かればよい。