収益不動産の管理ですら間違えると一族の崩壊につながる。

 収益不動産は、一族に「不労所得」をもたらす点で大事である。その管理を間違えなければ、一族が豊かに生活できる。
 収益不動産の管理ぐらいさほど難しくはないと考える人もあるだろう。事業会社に比べれば、判断を間違えることは少ないだろう。無理な投資をしなければ、収益不動産は、安定していると思われる。
 しかし、収益不動産を持つものが会社であると、その会社の運営でもめることはありうる。トップに立つものが、一族全体を考える能力、性格を持つならば、公平性のある分配ができる。一族全体が豊かに、明るく生活できるだろう。ところが、会社運営の支配権を握ると、自分のことだけしか考えない輩は、いくらでもいる。
 収益不動産の帝国を築いた人は、会社運営で行くのか、信託制度を利用するのか、考えなければならないだろう。人を得るならば、会社運営でよいだろうが、より慎重に考えるならば、信託制度を利用するべきだと思う。創設者として、記憶にとどめてもらうためには、仕組みを考えなければならない。
 信託制度の運用は、まだまだ費用が高く、世の中に十分行き渡っていない。この点は、弁護士として、改善されなければならないだろうと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2012年04月19日 | Permalink