「土地は誰のものか 人口減少時代の所有と利用」(五十嵐敬喜氏)に対するコメント
人口減少時代に、特に地方で使われなくなった土地があり、その利用の仕方を問題とする立場がある。
しかし、土地の利用は、それぞれの主体において必要なものを手に入れて管理利用していけば良いものであり、社会的にそのような利用されない地域があるからといって、関係のないことであると思う。
現在のそういう状況を持ち出して、共同利用することを著者は考えるが、そもそも共同利用ということ自身が社会的には難しい問題であるということの理解が足りないと思われる。
あくまでも個人が管理する形の中で、それぞれができることを考えるべきであり、共同利用という幻想に浸っていてはいけない。