不動産を収益性とは別の観点で見る。

建物の趣、庭の作り方などが、収益性とは別の観点だ。
投資家は、効率だけで不動産を見すぎている。

建物の趣をどう味わうかは、もう少し立ち止まって考えてもいいことだと思う。
その建物を作った人が、こだわりを持ったところを、良く見るべきだ。

庭についても同じことが言えると思う。
庭を作る樹木、草花、岩について、これまで名前すら知らなかった。
樹木、草花、岩の構成の仕方も考えたことがなかった。
剪定の仕方もあまり知らなかった。

ほかっておくと、樹木、草花はどんどん伸びてきて、岩を覆い、見えなくする。
また、種が他から運ばれ、思わぬ所に草木が生えてくる。

庭を作る要素について知るためには、それなりの時間を必要とする。しかし、それは楽しめる時間だ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年02月06日 | Permalink

マンションの限界

近時、一戸建てよりもマンションの値上がり率が高い。

仕事場に近いマンションは、確かに便利だ。
 共働きが普通になれば、住まいを便利な場所に置くことが不可欠だ。

しかし、マンションの限界もあると思う。

自分の自由になる草木・庭石を持つことは困難だろう。
 庭にある木の名前は、覚える。
 一戸建てであれば、庭作りを楽しめる。

動物を飼うことに制約がある。

スペースに限りがある。
 コレクションとまではいかなくとも、美術品、工芸品などに関心があれば、増えてくる。
  日本の工芸品の精緻さには驚く。

建替え、改装に制約がある。

隣接する部屋に対して、音を気にする必要がある。


一戸建てを持つのであれば、その楽しみを十分に味わうべきだ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年02月02日 | Permalink

建物をリノベーションするか、取り壊して新築するか?

古い木造建物は、防犯面で弱いと感ずる部分が出てくる。
 鍵の取り付け方も弱いが、そもそも扉・窓も弱い。

窓のサッシは、断熱性、防寒性で劣るだろう。

どうしても新築が良く見えてしまう。

これに対して、欧米では、建物を自ら改良・修繕して価値を上げ、長く使うことが普通だと聞く。
これは、建物の骨格がしっかりしていることが前提だろう。

古い建物をリノベーションするのは、その建物に何らかの愛着・こだわりがあるか、リノベーションに経済性がなければ、簡単には選択できない。

古い木造建物に、ここに住むこともあり!と考えて、楽しまなければいけないかもしれない。
 軽装の建物にも、簡素さの楽しみを見つけることはできると思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年01月30日 | Permalink

メガリージョン、スーパーメガリージョン

このキーワードで検索すると、いろいろな論文を読むことができる。

しかし、どれも分量が多く、難しい表現で、ポイントをつかみにくい。
 社会を前面に出して考えすぎている。

シンプルに考えれば、リニアで、スーパーメガリージョンが実現する見通しであるときに、自分は何を入手して生活を楽しむかという点に尽きる。

不動産に限定すれば、どこの不動産を入手して生活を楽しむかということだ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年01月22日 | Permalink

数値だけで判断すると、かえって永続性のないものになったりしないか?

1Kだけの部屋のアパートを作ったりするのは、投資効率を高めるためだという。
しかし、未来の人たちが、それを好むかは別問題としてある。

東証REIT指数は、土地価格が上がりすぎると、逆に下がると聞く。
 土地取得の困難さが増し、運用利益が減るためと聞く。
 しかし、土地価格が上がることは、不動産経済にとっては、悪くないことだと考える。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年12月04日 | Permalink

東京の研究の仕方

1 女性誌を見ていると、これが右脳と左脳の連携を密にしたとらえ方だと感心する。
東京のエリアを研究するために、東京のエリアを話題にした女性誌を大量に購入してみることが考えられる。
話題になっているのは、それぞれの人が「してみたいこと」。
話題の並び方は、1日の時間順もあるが、ばらけている。
「してみたいこと」は、お店の紹介という形をとっており、エリアと結びついている。

男性的なまとめ方としては、それぞれの人が「してみたいこと」を分類・体系化して、全体を把握する方法だろう。

女性誌を材料とすると、興味は限定されてくる。
 サラリーマンの町、新橋などはあまり出てこない。

2 飲食店の居抜き物件のサイトを見ていると、現実感に戻される。

3 街紹介の雑誌に掲載される情報
建物に関しては、大きなビル建設の紹介。再開発情報。

店に関しては、中小と思われる個人店。店主の顔が見え、こだわりが語られる。

このように相反する内容となる。中小の不動産オーナーの生きる道は出てこない。
大手再開発と個人店の間で考えるしかない。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年10月02日 | Permalink

郷土愛

「リニア新世紀 名古屋の挑戦」にざっと目を通した。

内容として期待したのは、リニアで東京と名古屋の関係がどうなるのかの記述だったが、この点は期待はずれだった。

この本は、名古屋の良さをまとめた本だ。「名古屋の挑戦」とあるように、名古屋という地域を我がこととして書かれている。
これが郷土愛といったものかと思う。

私は、岐阜を離れ、郷土愛があるのか不明だ。
これまでは、自分にとって、生活の場、仕事の場としてどこが良いかという発想で考えてきたため、ある地域に肩入れするというよりも、日本・世界全体の中で自分はどうするかを優先して考えてきた。

いろいろな地域に関心があり、調べてきたが、その地域に愛情を持ったということではないと思う。

故郷に帰りたいという声をいろいろな場面で聞く。
私は、なぜそれほど故郷に帰りたいのか、正直よく分からない。故郷に災難が起きたときは、そのような地形なのだととらえ、それでどうするかを考えることが、優先するべきだと考えてきた。

郷土愛は、日本全体を発展させるためには必要な要素だと思うが、郷土愛を利用することにもつながる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年08月07日 | Permalink

不動産に目がないと言われたことがありますか?

自分の仕事の形、住まいの形を考えれば、不動産は基本的部材であって、不動産について検討することは不可欠だと思う。

逆に、不動産を見れば、そこでの仕事の形、住まいの形を想像できる。

「不動産に目がない」と言われても、逆に「不動産について考えないのはなぜ?」と思ってしまうのではないか。

しかし、不動産について十分考えることができるようになったのは、経済力がついてからだとは思う。
 不動産について考えたから、経済力がついたという側面はあるが。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年07月31日 | Permalink

不動産は値が下がる一方か?

海外投資を考えるサイトで、不動産を話題にしたら、人口減少の日本で、不動産は値が下がる一方で、投資対象には考えられないと断言する人がいて、面食らった。
 大きな傾向として、不動産は値が下がる一方という面があることは否定しない。

しかし、すべての不動産が値が下がる一方だということはない。
 現実に、不動産取引をすれば、すぐ分かることだ。

世の中には、教義のように理屈を振り回す人がいる。しかし、世の中は、それほど単純ではない。

結局、投資を考えるのであれば、現実に成果をあげて、自分で楽しめばよい。
自分の知っている世界なんて小さなもので、相手かまわず自分の理屈を主張することは、愚かなことだと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年06月26日 | Permalink

自宅は、賃借が良いか、所有が良いか。

このような議論を、ときどき聞く。
不動産に対する一般的な見方の議論としては、ありうるのかもしれないが、聞いていて、あまり意味がないと感ずる。

良い環境かどうか、それに見合ったコストかどうか、が大事であり、賃借か所有かと議論しても意味がない。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年06月16日 | Permalink