容積率をどこまで使うか。
大きな容積率があるのに、その1部しか利用せずに建築することがある。予算が決まっているだろうから、容積率を全て利用せず、大きさが決まることはよくあるだろう。
これに対し、容積率は全て使った方が良いという考え方もあった。容積率を一杯に使った方が単位面積あたりのコストは安くなるだろうし、大は小を兼ねるという面もある。
しかし、経済環境がこれからどうなるか見通しにくいときは、安全に行くべきだろう。
大きな容積率があるのに、その1部しか利用せずに建築することがある。予算が決まっているだろうから、容積率を全て利用せず、大きさが決まることはよくあるだろう。
これに対し、容積率は全て使った方が良いという考え方もあった。容積率を一杯に使った方が単位面積あたりのコストは安くなるだろうし、大は小を兼ねるという面もある。
しかし、経済環境がこれからどうなるか見通しにくいときは、安全に行くべきだろう。
自分の記憶だけでやっていると、まちがえる。修繕は次から次へと出てくることがあり、記録し、何か問題があるのか注意して検討する必要がある。
これは当然のことであるが、記録をどのように保管するかを決めないと後に利用できない。
マイホームの設計、建設は、楽しいものだろう。いろいろな本を見て研究する人もいるだろう。その結果として、自分の個性を出したり、人と違った工夫をしたりもする。
しかし、自宅をいつまで使うかという問題があることを考えるべきだろう。自分の職場が変更することもあるし、自らのビジネスが大きく発展して、住まいを移さなければいけないことも多い。
この場合、自宅を売却するか貸すことになるだろう。このとき、売却しやすいかどうか、貸しやすいかどうかの問題が出てくる。ある程度、多くの人が使いやすいと思う形(標準使用)が必要だろう。
大きな家は、大きな家を求める人にとってどうかという判断をするべきだろうが、多くの場合、大きな家を求める人は、自分で設計して作りたいと思うから、中古ではなかなか売却しにくいだろう。
自宅を作ることは、贅沢品を持つことに近い面があり、どこまで贅沢をするかはよく考える必要があるだろう。
とにかく静かだと思う。上階の音は全く気にならない。
地震のときは、どうなるかという心配はあるが、2011年3月11日、東京では、マンションの揺れが少し長く続いたようだが、大きな損壊は報告されていない。
眺めが良い、夜景がきれいというのは、最初はそう感ずるけれども、慣れてしまうと普通になってしまうようだ。
人の居住形態は、親から独立して1人で生活する年齢、夫婦となり2人で生活する年齢、子供と共に生活する年齢、子供が独立していく年齢、と変化する。
もちろん、3世代で一緒に生活する生き方もあり、近時見直されているようである。しかし、自由に生活できる気安さを知ってしまうと、3世代同居をするにしても、そのあり方も工夫する必要があるだろう。
このような居住形態の変化を、人口動態で分析し、将来の時間軸の中でどのような形の住居が必要かを予想したグラフを見ると、いろいろ気がつき、企業は対策を検討しているといえる。
不動産賃貸業を考えるのであれば、こうした対策を知るべきだろう。
一戸建は戸締の問題はあるかもしれないが、住環境としては、集合住宅よりは、いろいろと楽しめる。したがって、一戸建の賃貸需要は十分にあると思う。
問題は、賃料であろう。賃貸用に一戸建を作るとするならば、賃料設定は相当に高くなるだろう。
しかし、子供の独立・配偶者の死去など家族構成の変化によって住まいの大きさも変わってくるから、一戸建の賃貸は、供給者の側から増加するだろう。
また、消費税の増税は、これから住まいを作りたいと考える世代の人にとっては、大きな打撃となる。何らかの経過措置がとられるにしても、将来的には、住宅の新築にとって相当な重しとなるだろう。こうなると中古の一戸建の賃貸は、ますます必要となってくると思われる。
(なお、このことの意味は、一戸建住宅を持つ者とそうでない者との分断である。消費税が増税されるほど、社会の階層化は進むものと思われる。
しかし、階層化が進む中で、財産税名目での課税が復活することは十分にありうるだろう。これは税・社会保障の高負担社会の到来であり、提供される福祉のレベルとのかねあいで、このような社会を是とするか議論となるだろう。2007年時点の日本の福祉の水準は、OECD34か国の中で20位とされているが、これでも借金によって維持されているにすぎず、消費税増税へと向かっている。)
飲食店を対象とすると特別の問題を生ずる。
1 飲食店テナントによる、消防上問題となる改装もありうる。これは飲食店の希望する雰囲気づくりと不動産(ビル)の形態とのギャップから生ずる。
2 飲食店の場合、給排水の量が多く、特に排水にあたっては、油の汚れが問題となる。
3 飲食店の流行りすたりは早く、テナントとして安定しない傾向がある。
4 風俗店の入店を認めるかどうか悩ましい場合もある。一般の飲食店としては、ビル全体のイメージの悪化をおそれるため、風俗店の入店に反対する。しかし、既存の飲食店の不振から退店・賃料減額要請も多く、賃料収入の減少は、常に起こる。ビルオーナーとしては、この狭間に立つ。
5 飲食店の客(特に酒酔)による器物破損も目立つ。
新築ビルは、そのデザインと新しさによって、テナントを集めることが強い。中古で中小のビルは、テナントが流出する。このため中古中小ビルの間で賃料の値下げ、テナント引き抜き合戦が生ずる。
こうなってくると、事務所ビルではロケーションの意味を強く感ずる。ビル建設のための借入が返済完了であれば、ロケーションと賃料値下げで、いくらでも勝負はできるということになる。
したがって、事務所ビルを建設する場合、ロケーションが大事である。自社使用であるならば、用地選択に幅はあるが、いつでも賃貸に出せることを考えるべきであるから、ロケーションをよく考えなければならない。
1 中古物件を取得して不動産賃貸業を行うにあたり、感じるのは次のとおり。
(1) 専門家が関与し、標準の仕様で建築された物件は、工夫されるべき点は工夫されており、十分利用できる。
(2) 構造上の欠陥の有無は、重要な問題であるが、外形上で一応の判断をするしかなく、施工上の問題までを追及するのは限界がある。
(3) 収益性に関しては、既にテナントが入居しており、一応の収益性は判断できる。もちろん収益性を上げるためのダミーのテナントという場合もあるかもしれないが、テナントの資料で判断するしかない。
2 新築により不動産賃貸業を行うにあたり、感じるのは次のとおり。
(1) 自分なりの工夫を反映させることはできる。しかし、それが良いことなのかどうかは経験を積まないとわからない。
(2) 構造上の欠陥に関しては、業者、監理者を選ぶことである程度は解決できるだろう。
(3) 収益性については、ロケーション、景気などである程度の見通しは持てても、確信はできないだろう。これは経験を積んでも、あまり変わらないのではないかと思う。
3 中古物件が売却に出される理由がわかることはアドバンテージとなる。売り急ぐならば、価格は下げざるを得なくなる。
賃貸不動産の中に、□□第○ビルと表示する物件は多いと思う。これは、ビジネスは、同種行為の繰り返しによる洗練(効率化)にポイントがあるから、1つの成功は、その多くの繰り返しに行き着くからである。
不動産賃貸業も、仕様の統一を計ることにより効率化できる点もある。また、ブランドイメージまで結びつけば効果もあるだろう。
しかし、不動産は、本来、ロケーションに合った利用をするべきであるから、個別性が強い。したがって、ブランドイメージとなるまでの数がなければ、そのロケーションに合った賃貸を考えるべきだろう。
また、リスクの分散のためにも業態を多様にしても良いのではないかと思う。