怖気づかないで、進めば良いか?

人の相談を受ける仕事をしている人は、どのような態度で、相談に対応するかは、重要だ。

相談者を不安にすることで、仕事として依頼を受ける人もある。

相談者の選択によっては、仕事を受ける方が難儀をするときは、仕事を受ける人は、そうならないような選択となるように、誘導することもある。

相談を受ける人が、いろいろなリスク(問題点)を指摘することで、相談者を消極的にしてしまうこともある。
逆に、相談を受ける人が、いろいろなリスク(問題点)をあえて伏せることで、相談者をむやみに積極的にしてしまうこともある。


相談を受ける人の態度は、いろいろで、簡単にまとめることはできない。
しかし、少し経験がある人は、相談を受ける人の態度が分かってしまうものだ。
特に、相談を受ける人が、無難な対応策ばかり述べるときは、そうだと分かってしまう。

こうした場合、相談する人は、目的を明確にして、怖気づかないで進むんだという気持ちを持つことは有効だと思う。

中小事業者である自分が、相談をする場合と、相談を受ける場合とがあるが、どちらにしても、「怖気づかないで進む」ということを、きちんと位置づけることが必要だ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月04日 | Permalink

人間関係で顧客を獲得するか、自分の商品・サービスで顧客を獲得するか。

特にサービス業の場合、いつも生じる問題だ。

人間関係で顧客を獲得する場合、単に親しいからということもあるだろうが、多くの場合、何らかの信頼関係が根底にある。したがって、獲得の力は、強い。

これに対して、自分の商品・サービスは、外から分かりにくいこともあり、工夫が不可欠だ。

これまでは、テレビや折り込み広告などが、外に向けての発信だった。しかし、この場合、コストがかかる。
コストがかかっても、その結果が出れば、問題はない。

近時は、ホームページやSNSなど、ネットを利用する方法が出てきた。この場合、スタートするのに、コストは少なくて済む。しかし、検索順位を上げたり、ネット上で訪問してもらうためには、それなりのコストがかかる。

人間関係か、自分の商品・サービスかは、多くの人がそれぞれの方法をやり始めると、いずれにしても競争になり、勝ち残るのは難しくなる。

人のやらない方法が必要だ。法律事務所の場合、かつては広告ができない時期があり、初期の広告は、きわめて印象的であり、効果があったと思われる。

中小事業者の場合、用意できるコスト・労力の範囲で行なっていると言える。
しかし、そもそも顧客獲得を狙わず、自分のペースで進み、獲得できた顧客のみ大事にすれば良いという考え方もあるだろう。

ここまで、あまりに当たり前のことを書いていて、読む価値もないとお感じかもしれない。
しかし、私が言いたいのは、何か特効薬を示すことではなく、中小事業者は、ここに書いた場面のどこかにいて、その場面からあちらこちらに行ってみて、悩みながら苦闘しているということだ。

全体の位置づけを理解することにより、自分の考えを整理することができる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月03日 | Permalink

美術への関心

中小事業者と美術は、関係があるのかと思われるかもしれない。
しかし、中小事業者が使えるものとして考えておく必要がある。ビジネスとしてだけでなく、楽しみとしても考えるべきだろう。

現代は、美術への関心が高いと言われる。

しかし、経験的感ずるのは、美術に関心がある人は、少数派だと思う。
 美術よりも、歌曲の方が、揺さぶられる人は多いと思う。

美術への関心がある人でも、基本的には、それを見ることまでである。
 購入してまでして持つ人は、大変に少数だ。

見る人も、工芸的な精巧さに眼が行く。また、分かりやすい具象を好む。
 理解しにくいものを見ても、腑に落ちないのだろう。理解できないままの中途半端の状態は、嫌われる。

美術を高嶺の花にしてしまったのは、そもそも問題だろう。
しかし、自分の手に届くところで楽しむことは、考えて良いと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月31日 | Permalink

分からず屋に引っ張られることなく、豊かになろう。

世の中には、豊かになるために何が必要かを理解できない人たちがいる。
そうした人たちは、書面だけの世界にいて、体を張って努力することもなく、ヒエラルキーだけを重視する人たちだ。

これに対して、豊かになる人たちは、多くの人たちとコミュニケーションをとり、その際、リーダーシップを発揮する人たちだ。

豊かさを求めるならば、そのために必要なことを知覚し・判断し、実行するべきだ。豊かになるために何が必要かを理解できない人たちに、引っ張られないよう、気をつける必要がある。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月29日 | Permalink

リーダーシップは、実際に会うことにより、よりはっきりと分かる。

リーダーシップは、どの仕事でも大事だ。そのリーダーシップは、通信などの間接的方法を通してではなく、直接・実際に会うことの方が伝えやすい。

直接・実際に会うことの方が伝えやすいのは、リーダーシップが、いろいろな人たちとの折衝を、ほぼ同時に行なう中で発揮される、全人格的なものだからだ。
その人の取組みこそが、評価の対象だからである。

リーダーシップのこの性質こそ、中小事業者の使うべき点だと思う。

リーダーシップが大事となる分野は、サービス業の全体だ。対面であれば、リーダーシップは、いつでも必要だ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月28日 | Permalink

オーナーシェフの店

東京の表舞台といえるような店で食事をすると、名古屋の私には、高いと感ずることが多い。

しかし、さほどの商業地でないところにもお店はあり、多くはオーナーシェフの店で、味もよく、こだわりを感ずることも多い。こうした店は、こぢんまりしていて、豪華というものでもない。それでいてお客さんも多い。

オーナーシェフの店は、チェーン店と違い、オーナーシェフの個性で持っている。お客さんも、その個性に引かれているのだろうと思う。

東京は、ふところが深く、個性あるオーナーシェフを探す人たちも多いだろう。また、そうしたオーナーシェフを応援する人たちのつながりもある。

ここに、中小事業者の生きる1つの道が、示されている。
すべての点で、大資本と競争する必要はない。いろいろな要素のうち、どれをどの程度まで満たすかを個別で考えれば良い。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月27日 | Permalink

不動産の売却vs収益の向上

不動産を持つ者にとって、不動産の売却と収益性の向上とは、どちらの道を行くのか、常に選択を迫られる課題だ。

不動産をただ持つだけという人もいるかもしれないが、それは、単にこの問題を避けているだけだろう。

不動産の譲渡益は、経済の変化をうまくつかむことにより、大きなものとすることができる。
 この体験をした人は、譲渡益こそ拡大・安定の礎だと考えるだろう。
 しかし、経済の変化は、誰でも把握することができるものではない。未来は、人間にとって、完全に予測できるものではない。
 経済の変化ばかりに気を止めることは、現実の生活を楽しむことを失わせる。今、現にあるものを楽しむことも必要だ。

収益性の向上を考えることは、今、現にあるものを楽しむことに通じる。
 収益性の向上を考えることは、効率が悪いかもしれない。しかし、人間の時間を楽しむことも考えるべきだろうと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月24日 | Permalink

共同経営、企業の提携

それぞれの地域には、そこに根差した企業がある。
 不動産賃貸の会社などは、その代表例だ。

こうした企業に、ビジネス展開の意思・能力があるかどうかは、その地域の発展に大きな影響がある。

名古屋で言えば、昔からの繁華街である栄と、名古屋駅を中心とする名駅とが比較される。
しかし、最近は、名駅の発展が上回っており、差がついてしまった感がある。

この原因は、東京資本が、名駅には進出していることにあるのではないかと考えている。
東京資本が出るにあたっては、昔からの企業との間で、売買・提携があると思われる。

これに対して、栄は、繁華街とは言え、百貨店が何店舗かあるくらいで、働く人に対する施設は少ないように思われる。

ビジネス展開の意思・能力がある企業が、活躍できるかどうかが重要だろう。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月23日 | Permalink

コミュニケーションの力をつける方法

相手方と話をする機会をもつ。これをしないと、当事者としての意識が持てない。
当事者として苦闘することで、いろいろな技術が身につき、強い精神へと結びつく。
こうしてリーダーシップが身につく。

体験の中から、説得の技術を身に付ける必要がある。

知らない人と話をすることで、相手に感銘を与える工夫をする。

文章を書き、持ち駒として使える話題を身につける。

コミュニケーションの力は、その人のリーダーシップの裏付けが必要だ。
リーダーシップがなければ、コミュニケーションの力は、伸びない。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月22日 | Permalink

世の人の不動産に対する感覚は、同期していると感ずる。

不動産に対する相場感は、ネット時代である今日、ブログなどで容易に知ることができる。
2016年10月頃から、不動産投価格は、下落傾向にあるという指摘もある。
また、現実に、不動産業者の人といろいろ話をすると、それぞれの相場観を知ることもできる。

こうした話は、すべてが数値で表された根拠によるものではなく、それぞれの人の感覚だ。

不動産に対する感覚は、仕事柄、自分でも多少持っているし、方向性については見込みも持っている。そして、世の人の不動産に対する感覚と知らぬ間に比較している。

1990年頃のバブルを経験した人たちは、その経験を深く自分に刻んでいる。自分は、もう、あのようなことは御免だと考えている。歴史は繰り返すというが、経験を深く自分に刻んだ人たちはがいる限り、そうは繰り返さないだろう。
自分だけは、もう間違えないと考えていても、実は多くの人が同じように考えている。その姿は、全体が同期しているようだ。

歴史が繰り返されるのは、世代が入れ替わってからだろう。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月21日 | Permalink