助言を求められるとき、どのように対応するか。
人から、何か助言を求められるとき、どのように対応するかは、本当は選択肢が多く、難しい。
答え方は、相手がどのような人かによって、変えていくべきだということは、よく聞くところだろう。
しかし、その前に、相手の求めに対して、それをどこまでも忠実に受けて、それ以外のことは一切触れず、答えていくのか、相手の求めそのものについて、それはどのような意味をもつのかにさかのぼって再構成してから答えていくのか、答える側の立ち位置が問題だろう。
たとえば弁護士として仕事として答える場合、相手の求めに対して、それをどこまでも忠実に受ける必要があることは多い。
しかし、仕事を離れ、友人として答える場合、相手の求めそのものについて、それをずらすこともあるだろう。ずらした方が、相手にとって良いという場合もあるからだ。
答える側が、年もとり、多少は自由に物を言っても良い立場になると、悩む問題だ。特に、人生はいろいろあると知るようになると、答える側も悩むだろう。
結局は、相手が、自分の言うことをどこまで聞いてくれるかの問題かもしれないが、その人の人生の幅が関係してくる問題だろう。