あまりにも、遅いと感ずる子に対して、親はどう対するべきか。

わが子が、多くの物事がチームで進められていることを想像できず、一人だけ遅く、物事が停滞するとき、やりきれない。
イライラのため、自分の仕事にも支障が出るくらいだ。

こんなときは、わが子に対してテストが繰り返されており、結果が何回も出ているととらえるべきだろう。
わが子だから親の考え方・手法を理解するだろうと、安易に期待してはならないのかもしれない。

テストの結果を何回も確認して、イライラせず、客観的に進め方を修正するしかない。

もちろん、愛情は、別の問題として大事にする必要がある。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年03月01日 | Permalink

統合の思考

 多くの文書やアイテムが広がる中で、その全体を理解するためには、何らかの体系化が必要だと思う。
 資料が綴じられたファイルを整理して、どのようにインデックスを付けるかも同じ問題である。インデックスの体系が、そのファイルを利用する人の間で共通して理解されていれば、利用しやすくなる。
 体系化は、分析的な思考も働くとは思うが、基本的には、全体を統合する思考だと思う。常に全体のあり方を考え、骨格を作る必要があるだろう。
 また、体系は、新しい事項が出てくると、その位置づけを考えることになり、より良い形を求めて、常に改めていく必要が出てくるだろう。もちろん、常に新しいインデックスを付け加えるということではなく、逆にインデックスを統合することで体系が分かりやすくなることもある。
 コンピュータの時代は、体系の中で探すのではなく、キーワード検索などで目的物は探せるので順不同でもよく、体系は不要だと考える人もいるかもしれない。しかし、体系は、何かを探すためだけでなく、そのもののとらえ方を考えることに意味がある。そのもののとらえ方を考えることにより、本質の理解ができると思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年02月23日 | Permalink

瀧山寺の鬼まつり

2016/2/13、雨の中、瀧山寺の鬼まつりを見た。
 概要を引用すると、
「国重要文化財である瀧山寺本堂に巨大な松明を30数本を持ち込み、半鐘・双盤・太鼓を乱打し、ほら貝が吹き鳴らされる中で鬼が乱舞する様は圧巻で、観ている観客が延焼の心配をしてしまうほど勇壮な祭りとなっています。」
「祖父面・祖母面・孫面をつけた鬼が、燃え盛る炎の中から鏡餅を持って登場し、天下泰平・五穀豊穣を約束するといわれている。 」
「鬼面はもとは父面・母面もあったが、二人の旅僧が斎戒沐浴せずに父面・母面をつけて祭りを行い、面がついて離れず息絶えてしまった。この二人を薬師堂の前に葬り鬼塚として供養したため父面・母面は残っていないといわれています。」

 巨大な松明の扱い方は、激しく見えるが、きわめて抑制されたものだと感じたが、一番感じたのは、孫面をつけた子(小学生)を、本堂の欄干に取り付けられた擬宝珠(ぎぼし)に、大人たちが支えて立たせることの意味だ。孫面でもかなり重いと思われる。
 父面・母面がない中で、回りの大人たちが、孫面をつけた子を擬宝珠に立たせることは、子育ての強い意識を感ずる。まつりの準備段階から、子が参加しており、未来を志向するものだと思う。鎌倉時代から800年続くことも、その大事さが意識されていると思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年02月15日 | Permalink

生活することではなく、管理することを楽しんでいないか?

経済的に大きな成果を得たいならば、管理を徹底して、効率的に物事を進める必要があるだろう。
しかし、効率的なことだけを重視すると、現在の生活を楽しめなくなり、効率的に管理していること自体を楽しむようになってしまう。
生活と効率の狭間で調整する必要がある。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年02月12日 | Permalink

習慣化付け

何事も良きことは習慣化することが必要だ。しかし、どうしたら習慣化付けができるのだろうか。

我が身を思い出してみると、幼稚園くらいのとき、父から、ビタミン剤である「パンビタン」を毎日何錠かずつ飲むように言われた。
(父は、ビタミン剤に関心があり、私が小学校で学年が進むにつれて、ビタミンB12とか、普通はあまり気にとめないものまで探してきて、与えられた。)

この「パンビタン」を毎日きちんと飲むこと、そして最後の1錠になるまで忘れることなく飲んだことは、自分だけできちんとやり遂げたという感慨を持たせてくれた。親から言われて毎日飲んだものではないところが大事だろう。
この感慨が、自分にとっては、習慣化付けの最初の体験だった。

無理をしなくても毎日できるという感覚ができたように思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年01月28日 | Permalink

あることが忙しくなると、他のことが全くできなくなる、というのはどういうことか?

それは、分割する発想が根底にある。
あることが忙しくなり、それに集中しているのだから、他のことが全くできなくなることも、やむをえない、と考えているのだろう。

しかし、やるべきことを統合的(トポロジー的)にとらえているならば、優先順位ということはあっても、やるべきことの全体の位置づけくらいは、示すことができるだろう。位置づけが示されていれば、他のことが全くできていないと受取られることはないだろう。

分割ではなく統合で進むべきだ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年01月18日 | Permalink

自分(自社)の投資余力をつかむ

 自分で何か新しいことを始めるとき、それをしていいのかを判断する必要がある。このことは、個人企業から大企業まで変わらない。判断基準も基本的には同じだと思う。
 自分は、大企業ではないから、判断基準といった大げさなことは考えないという人もいるかもしれないが、投資余力と言えば、誰でも考えてもらえないだろうかと思う。
 小さな企業からスタートして間違えることなく大きくしてきた人は、自分なりに余力をつかむ方法を見つけていると思う。
 大づかみすると、担保とキャッシュフローだろう。
 担保は、人それぞれで、ここでは詳しく述べないが、担保設定は、時間経過で見直す必要がある。事業に専念し、借入金の返済に邁進してきた人は、意外に忘れがちだと思われる。
 キャッシュフローに関しては、個人企業に近い人は、ともかく仕事、家計、税金、投資など全てにわたり、表計算ソフトに落とし込む必要があると思う。個人企業に近い人ほど、この点に無頓着だと思う。規模が大きくなり、活動範囲が広がると、一覧表もなくて、どうするつもりなんだろうと心配になってしまう。
 すべての入と出を一覧表にすると、それだけで、今どれくらいプラスなのかマイナスなのか分かる。当たり前のことを言っているとお感じかもしれないが、その一覧表をつらつら眺めてみると気がつくことが多い。仕事、家計、税金、投資は、全て連動していて、常にどれかを重視すると残りが影響を受ける。継続して発展しようとすると、誰もが、この4点に縛られ、簡単に身動きできないだろう。
 キャッシュフローの一覧表をつくり、金融機関の掛け率を知れば、融資がどれほど可能か分かる。借入は利用しない人であれば、キャッシュフローの一覧表から貯蓄見通しは分かる。
 こうして全体を把握してみると、企業を大きくしてきた人でも自分の立場が分かり、次を考えることができる。ただし、ここで大事なことは、自分の目標をどのように設定するかで、次を考えることができるかどうかが決まるということだと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年01月06日 | Permalink

将来を見通す力を、鍛えるべきだ。

 同時に複数の事柄が進行していて、その段取りを考えなければいけないとき、資料など何らかのものが不足していて、行きつ戻りつする。
少し先にある、あるひとつのことしか考えていなかったとき、いざその時点になってみると、同時に複数のことをした方が良いと考えられることもある。

 こうしたとき、将来を見通す力の大事さを感じる。

 近時、スマートフォンがあると、必要なときその場でネットで調べることができる。
その適時確認は、便利であり、重要だと思うが、電車の中で多くの人が、常にスマホをのぞいているのを見ると、暇つぶしなのかと思う。こうした使い方をしていると、将来を見通す力を鍛えることにはならないだろうと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2015年12月17日 | Permalink

目標の設定

 企業は、大きくなるほど、目標の設定が難しくなる。具体性があり、現実的な目標とするためには、担当部署ごとに検討することになるが、担当部署ごとのバランスをどのようにとるのかという問題がある。中期経営計画など、意味のあるものを作ることは、難しい。(上場会社など、開示が必要な会社の場合は特に難しいと思う。)このバランスのとり方は、企業によってそれぞれなので、ここでは述べない。
 目標の設定は、少し背伸びしてでも、それに向けてがんばることが大事だという考え方もある。しかし、目標実現のために無理をし、コンプライアンス上の問題まで引き起こした例もあり、リーダーは緊張を強いられるところだと思う。
 これに対して、非公開会社のリーダーであれば、この点は柔軟にできるだろう。
 しかし、目標の設定で一番難しいのは、苦境にある会社の場合だと思う。こうした会社では、目標よりも当面の苦境打開に眼が行ってしまうようだ。どうしたら良いのだろうか。企業ごとに状況が違うので、一般的なことは言えないが、ひとつの考え方として提案したいことはある。
 たとえばキャッシュフロー上の悩みであれば、何かの入りと何かの出を観察し、そこに自分なりに考える「あるべき姿・バランス」を想定できるならば、そこから目標を設定することができると思う。こうした「あるべき姿・バランス」は、キャッシュフローの一覧表をよく観察し、そこからいくつか発見できると思われる。発見した「あるべき姿・バランス」を組み合わせれば、全体の目標になる。
 こうして作られた目標は、目指す価値があると意識されると思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2015年12月07日 | Permalink

いかなる数値を観察するか

 企業の中には、いろいろな数値があり、保管されている。上場会社の開示だけでなく、一般企業でも税務申告など数値が必要である。また、ホームページを開設していれば、その訪問者のデータを入手することもできる。さらに自らの経営に役立てようと、表計算ソフトなどを利用している人も多い。こうした数値は、グラフ化することも容易になっている。
 経営者として感覚的に実態をとらえていて、それが正確な人も多いと思う。しかし、感覚的にとらえていることを現実に数値化し、グラフ化すると、感覚的に正確にとらえている人ほど、衝撃的に実態を理解できると思う。また、数値やグラフは、他の人に見せられるので、自分の感覚を伝えやすいはずだと思う。
 このように数値は大事であることは、よく理解されていると思う。
 しかし、数値を大事にしている人でも、いかなる数値を観察するかとなると気がつかないことも多いのではないかと思う。
 では、どうすればよいか。ひとつは、会社の格付で述べたが、第三者のとらえ方を参考にする必要があるところだ。
 しかし、私が一番大事だと考えるのは、キャッシュフローをひとつとっても、その全体を表計算ソフトに落とし込み、大きくつかもうとする中で気がつくことだと思う。細かく分析的に見ることも必要だと思うが、統合的に(ある意味、大雑把に)把握することで、シンプルに表現することができるものがある。そこを見つけたいと考えている。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2015年11月27日 | Permalink