困った文章

 わかりやすい困った文章は、主語と述語との内容が不明確であったり、どの部分がどの部分を修飾しているか不明確であったりするものだろう。これでは、正確な伝達にならず、法律上は紛争になることもある。
 それでは、わかりにくい困った文章は何か。
 それは、書いている内容について、その全体を示さない文章だと思う。場合分けをしたのであれば、それぞれについてコメントがあるべきだろう。また、その場合分けがどのように区分されているのか示すべきだろう。
 おそらく世の中の多くの文章・書籍は、全体を示さない。自分の言いたいことのみを書くスタイルだ。分量に限りがあるためやむを得ないのだろう。また、書かれていないものに気がつくことが大事だと言われるように、読み手に委ねられたところもある。
 しかし、自分の考えを伝えたいのであれば、全体の構造を示し、全体解を示すことが大事だろう。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年03月15日 | Permalink

「本当の資本とは、貨幣ではなく人間の創造力である」

20世紀美術を代表するドイツのアーティストであるヨーゼフ・ボイスは、上記のように語ったという。
直感的に納得できるのではないかと思う。価値の源泉は、人間の創造力であると、私も考える。

問題は、そのような「資本」をどのように集めるかであろう。
「人間の創造力」というのは、その人限りであることが多い。その人が生きていれば、そこから何かが生まれるだろうし、そのような人同士は、相互に影響を与え合って、良い方向に発展するだろう。しかし、誰もが本来の創造力を発揮できると、無条件に言うことはできないだろう。

ヨーゼフ・ボイスは、「すべての人間は芸術家である」とも語っており、それは、「よりよい社会を形成することができる創造力を、誰もが潜在的に有している」という意味だという。楽観に過ぎるという面もあるだろうが、これくらい楽観であってよいだろう。大事な点は、潜在的な能力をいかにして発揮するかにある。

人間の創造力をどのように引き出し、それを蓄積して、組み立てるかを考えていかなければならないだろう。私の関心も、すべては、ここにある。



投稿者名 管理者 投稿日時 2010年03月09日 | Permalink

ノートのとり方

ノートのとり方は、各自が工夫して、自分なりの方法を確立する必要がある。

私の方法は、法律家向きかもしれないが、次の3点。

1 論理の展開
話し手(教授)が、論理として、どのように展開しているかを把握すること。
ノートも、この論理の展開方法に乗せるとしたら、どうなるかを考えて、記録する。

2 同位のものは何か
内容は、いくつの要素でできているかをつかみ、同位のものとして文頭をそろえる。
この点は、「東大合格生のノートはかならず美しい」にも書かれている。

3 キーワード
ノートは、文章である必要はない。大事な決め言葉(キーワード)をもらさないこと。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年03月05日 | Permalink

立派な書斎をつくってもらえて、本当に良かったと感じている。

誰でも書斎を持てるものではないことは、わかっている。この点は、自分は恵まれていると感ずる。だからこそ、書斎の効用を強調したい。

書籍を置く棚は、どれだけあってもきりがない。
スペースの心配なく、書籍を保管できたことは、そのありがたみをあまり感じていなかったが、気がついてみると恵まれたことである。書籍を楽に取り出せたり、いろいろに並べ替えたりすることは、発想の源泉となる。
(しかし、読み取る側(子孫)からすると、書籍を置く棚は、厳選するべきだろう。)

書斎は、父親としての生き方、考え方を示すことができる場である。
格好の良い机や飾りがあることが、重要ではなく、どのような材料を書斎に置き、格闘したかが分かればよい。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年03月01日 | Permalink

組織のトップ

 組織を維持したいと考えるならば、トップには有能な人を据えるのが大原則だと思う。

 同族企業において、トップ(社長)は身内(子)から選ぶのが良いかという議論がある。
 この点について、身内の外に有能な人材がいたとしても、身内(子)から選ぶのが、組織は落ち着くという意見がある。身内から選べば、同族以外の人にも納得がいくのに対し、有能だからと言って身内以外から選ぶと選ばれなかった人との対立が生じて良くないという理由である。
 しかし、身内から選ぶと言っても、唐突に選んで良いものではなく、道筋をつけ、その中で訓練を受けて有能となった者を選ぶことは当然だろう。
 身内以外の有能な部下が何人かいる場合、そこから選ぶことはむつかしいことだろうが、だからと言って身内(子)を選ぶことが正当化されるものではない。

 身内(子)と身内以外の有能な部下の関係をいかに作るかこそが問題だろう。特に親の部下と子との関係はむつかしい。それは、親が子を子供扱いするからだ。確かに子は子供であった時期があるから致し方がないが、大人になってからも子供扱いが出る。親の部下も、子が子供のときを知ればなおさら、親と同様の行ないとなる。親の部下と子の関係を作るためには、時間をかけ、工夫を要する。
 私は、身内(子)には、自分の部下を選ばせ、身内(子)の成長と共にその部下の成長を促すのが一番良いと考えている。親の部下は、あくまで親の部下であり、子の部下にすることは、よほど言い含めないとむつかしいと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年02月23日 | Permalink

子孫の眼

 自分のしていることは、連綿とつながるファミリー(ないし協力者グループ)の1つの行ないだと思うと、当然、子孫(後輩)の眼を意識することになる。
 子孫の眼を意識すると、自分の行動を見つめるとき、自分だけで考えていたときとは大きく異なってくる。怠惰のために途中でやめてしまうことはできなくなるし、一層良く考え、努力することになる。
 自分の歩んできた道を整理し、反省することは、子孫の眼を意識すると意外に効果のあるものだと思う。自分の思い出を整理するくらいならば、未来に向けて、現在実行する方が大事であるという考え方もあるだろうが、この考え方とても子孫の眼を意識するべきだと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年02月19日 | Permalink

仕事と趣味の一致

 仕事が趣味であり、仕事上の経費支出が趣味の実現と同じであり、利益も出ているとすれば、楽しいことだろう(趣味としての支出が仕事に結びつき、生活費を得るに至るのも同様)。
 多くの人は、仕事からの収益に課税され、その残りを生活費と趣味に充てる。仕事と趣味は一致しないと考える人も多いだろう。
 しかし、自由な立場から考えれば、仕事と趣味を一致させることは可能だと思う。
 たとえば、収益を生むことが仕事だとすれば、収益を生むものを取得すれば良い(賃料収入の不動産など)。他方、世界の建築物を見ることが趣味だとすれば、収益不動産の調査として本格的に展開すれば良いだろう。収益不動産の展開を仕事として、趣味も同時に実現することは可能だろうと思う。
 自由な立場から考え、実行すれば良いのではないかと考えている。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年02月15日 | Permalink

細川家

 細川護熙元首相の「私の履歴書」(日経新聞)を読んで、参考に思った点は、次のとおりである。

1.「守護の時代から大名の時代、さらにはその後の時代へと、細川家はその時代ごとに、堅実かつしたたかな人たちがバトンを受け継いできた。」
 細川家は、そのまとめ役に適切な人を据えたと思われる。

2.「何か特に処世の家訓というようなものがあるわけではない。ただ、細川家の一挙手一投足は常に中庸をいくものだった。初代の幽斎に象徴されるように、自分の功績を顕示もせず、きわめて自然に歴史の表舞台の自分の痕跡にヴェールをかけていった。もし、領地拡大の野心でもあったなら、たちどころに足をすくわれて、細川家はとうの昔になくなっていただろう。」
 自分の立場をよく理解し、主流志向に片寄るのではなく、自然の流れを重んじたと思われる。

3.「細川家は記録を大事にする家で、江戸時代265年間、担当者が毎日欠かさずつけていた日誌もある。」
 700年にわたる歴史的な文物が東京・目白台の永青文庫・細川コレクションに伝えられている点も含め、持続する管理の意思を強く感ずる。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年02月08日 | Permalink

美術コレクター

 コレクターは、結局、誰かを応援した人だ。
 美術品が投資対象となるのかという議論は、昔からあるけれども、実際問題としては、投資として報われるかどうかは、非常にむつかしいのだと思う。
 美術品は、趣味の違いが出るし、保管も容易ではないと思われる。コレクションが増えると、その保管場所だけでも大変だと思う。
したがって美術品を収集するのであれば、自分の人生の中で位置づけを明確にしないといけないと考えている。最初に記したように、「自分として応援したい」という気持ちが必要だと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年02月03日 | Permalink

資産管理会社の経費

 資産管理会社は、収入のある資産をもち、支出が収入より少なければ、法人税が課税される。このための対策が必要となる。

1 経費化できる支出として、借入金の金利、給与などが考えられる。
 給与については、収益の分散のためには、実態に合わせ支払う必要がある。ただし、実際に、給与として資産管理会社の外に出すのではなく、給与を受けた者は資産管理会社に対して貸付け、再投資に充てることを考えるべきだろう。

2 上記以外にも、資産管理会社の事業によっては、経費化できるものがある。有効に使うべきだろう。


投稿者名 管理者 投稿日時 2010年02月02日 | Permalink