古典を、現代語訳でよいので、もっと読むべきだ。
学校の授業は、古文の場合、古語にこだわりすぎていると思う。漢文の場合も、読み下しに力点が行き過ぎている。
現代語訳でよいので、もっと古典の全体を読むべきだ。そうすることにより、古典から得るものは多いと思う。
古典の一部分を、古語の意味や品詞の分解に気をとられて読むのは、結果的に、全体を読むことができなくなり、興味を失うのではないかと思う。こうした読み方は、もっと専門化した立場の人でよい。
全体を読むことにより、作者の根本の考え方をとらえた方が、身につき、役立てることができる。日本の文献であれば、日本の根本を知覚することもできるだろう。漢文であれば、当時の中国の考え方も理解できる。
お経も、本来、内容を理解するべきだと思う。声による響きを味わっても良いが、内容を理解してからだろう。
西洋では、宗教改革で聖書についてドイツ語訳が行なわれたように、日本でも、現代語訳が行なわれる必要がある。