離婚するのが良いかどうか
妻の側から、法律問題としてではなく人生相談として尋ねられることがある。
基本的には、「自分の人生の問題だから、自分で決めるものだと思いますよ。」と答える。
しかし、考えるきっかけは、必要だと思うので、1つの考え方として日頃考えるところを示そうと思う。
第1の基準
夫が暴力を振るったり、生活費を渡さないなど、生活の維持そのものが困難なのかどうか。
人の性癖には、なかなか改まらないものも多いと感ずるが、とりわけ、生活の基本に関すること
は注意するべきだと思う。
逆に夫の女性問題の場合、そのことが生活の基本にまで影響しているのかどうかは考えてみ
ても良いと思う。
第2の基準
離婚して、自分一人で生活していく覚悟があるのかどうか。
家庭を壊したのが、夫の側なのだから、自分の今後の生活の面倒は全部見てもらえて当然と
考えると、実際はその通りにはならないことも多いと思う。
(1)この2つの基準に、2つとも「その通り」ならば、離婚を考えるべきだと思う。
(2)第1の基準は、「その通り」、第2の基準は、「そうでない。」ならば、当分の間、
別居するなどの道を考える必要があると思う。
(3)第1の基準は、「そうでない」、第2の基準を「その通り」ならば、何が我慢でき
ないのかを良く考えて、その解消のために方法を選ぶべきだと思う。じっくり取り組
んでよいケースだと思う。
(4)2つの基準とも「そうでない」ならば、自分は何を希望し、そのうち何を優先する
べきなのかを良く考えるべきだと思う。