投資をする人、しない人
投資といっても、自分で事業を起こし、そこに投資していく場合や、株式投資、不動産投資、金投資などもあり、さらに価値のはっきりしない投資もあって、その意味するところは広いが、将来の価値に向けた取得行動であるとする。
生まれたときから投資をする人はいないので、誰しも投資をしない人から投資をする人になったといえるだろう。したがって、投資をする人は、投資をしない人(時期)について一応の理解はあるが、投資をしない人は、投資をする人について理解できないことが多々あるように思う。
普通に働く事業主として、自らの生活費を稼ぎ、給料を支払って、税金を払い、その上で投資と考えることも行なうことは、結構大変なことだと思う。それは、常に消費と投資の板ばさみに合うからだ。
ジム・ロジャーズ氏も「大投資家ジム・ロジャーズ世界を行く」8頁で「私は仕事への情熱を理解できない女性と二度ばかり短い結婚生活を送った。私には、私たちのために市場で働いてくれるそのお金で新しいソファーを買うのが必要なこととは思えなかったのだ。若者が節約し、正しく投資する1ドル1ドルは後になって20倍になって返ってくると私は信じていたし、その思いは今も変わらない。」と記している。
離婚までするかどうかは別として、お金の使い方については、いつも板ばさみに合って、カリカリする。投資をしない人は、そこが理解できないと思う。
お金の使い方をめぐっては、離婚の場合でも問題となることがあるが、投資をする人としない人の差が基本的にあると思われる。
邱永漢さんのホームページにもあったように、「大騒ぎをするほどのことではないのです。どうせ面白半分にやっていることですから。」と考えることができれば済むことのように思えるが、なかなかそうはいかないところが悩ましい。