記録を重視する立場からは、事実であれば正確に残すという考え方はありうるだろう。自分にとって良くないことも、子孫にとって大事な教訓となるのであれば、記録に残すということはあって良いと思う。
 しかし、記録として残すということは、残された人たちに対する遺言をするということでもある。遺言書に、うらみ、つらみなどを書いては、書かれた人の心にどこまでも残ってしまうだろう。このようなことが目的となるのは悲しいことであり、してはならないことである。
 全ての記録を残すことが重要なのではなく、記録を基に残された人がさらに成長することが重要である。


シェアする