「1955年体制」とは、高度経済成長期に、稼いだ富を幅広く国民に分配して中流社会をつくっていこうとした時代をいう。結果的に自分は中流だと考える人が国民の6割となった社会が実現した。
 しかし、中流化というが、それはフローに着目しての評価であり、資産というストックに着目する考え方が、マスコミでは少ないように感じる。

 「日本のお金持ち研究」という本があるが、「お金持ち」を、国税庁「全国高額納税者名簿」により?2001年度版で年間納税額3000万円以上?2000年度版記載者で決定している。しかし、これは、フローに重きを置きすぎた方法であると思われる。

世間の人の「お金持ち」のイメージが、どうも違うように思う。「お金持ち」の姿を訂正させる書籍も多いが、紛争の現場にいる一人として、このあたりがいつも気になる。


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